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評者◆鴻農映二
ノーベル文学賞を絶対に獲れない内部構造――見え隠れする作家のレベル、金という問題
No.2927 ・ 2009年07月25日




 いくら遅くても、2001年までには、ノーベル文学賞受賞者が一人は出るだろう、そう思ったのが甘かった。事態は、ますます遠去かる傾向にある。以下、その理由を、挙げる。
 (1)韓国内のノーベル文学賞推薦資格を有するのは、二ヵ所。一つは、韓国ペンクラブ、もう一つは、詩人、成耆兆氏。前者は、理事の誰もが被推薦者になりたがり、意見が統一されない。その結果、誰も推薦しない。後者は、個人だから、気に入れば推薦する(多少、レベルが低くても)。
 (2)比較的、国際的に知名度が高いのは、高銀、黄皙暎など左派。しかし、推薦資格者(団体)は右派なので、かれらは推薦してもらえない。故に、黄皙暎は、推薦資格を有するドイツの出版社に推薦してもらっている有様。高銀は、毎年、発表の日に詰めかける記者の前で、「ちぇっ、今年もダメだったか」と、ポーズ(実は、推薦書類すら未提出であるのを公表できない)。
 (3)国の予算で支援する翻訳院は、単なる公務員で構成され、作家や翻訳者を、ただ金を貰いにくる連中と見下し、思いっきり、かれらのプライドを傷つける。
 (4)デビューの動機が不純。作品の掲載誌を百冊買えばデビューさせてやる、三百冊買うなら文学賞をやる、という状況になってしまった。デビュー動機は、作家の先生と呼ばれ、ちやほやされたいから。そのためには、三百冊くらい買うカネは惜しまない。
 (5)しかし、デビューはデビューだ。その経歴(?)が、カルチャー・センターの文学講座の講師応募に役立つ。こうして、全国民が一致協力してレベル・ダウンを助けている。
 (6)秘蔵の一手は、原作は優れているのに、訳者の力量不足で、それがうまく伝わらないという言訳。ここまで、開き直ったら、絶対にノーベル文学賞受賞はありえないだろう。
 (7)勉強不足。一般人は村上春樹を愛読しているのに、物書きたちは、「ハルキ」を知らない。
(韓国文学)







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